日常動作こそ痛み改善のバロメーター
背骨・骨盤・筋力のバランスは仰向けに寝ている時と、立っている時では違う。
腰痛の施術はベッドで行うが、ベッドに寝ている状態で骨格のゆがみ・筋力のバランスが取れて痛みが少なくなったからといってそれで改善されたわけではない。
立っていて、重力の影響を受けた状態でもゆがみやアンバランスが取れていなければ、痛みはもどってきてしまう。
ここで注意しなければならないのは、立った状態で痛みがあるからといって、またベッドにもどって施術しても意味がないということ。
寝た状態と立った状態では、骨格の歪み方がちがう。筋力のバランスの崩れ方が違う。
寝た状態と立った状態の両方整ることが大切だ。
それから、歩く前と歩いたあとの状態でも違う。歩きによって人は独特なバランスの崩れを強調することになる。
あとは、座っていて立ったあと、立っていて座ったあとも変わってくる。
それから一番大事なのは、どんな動きをすると痛みが強くなるのかを患者さんに探してもらい、再現してもらう。
その動きをしたあとにバランスが崩れないように施術する。
ここまできてはじめて痛みは改善していく。
寝た状態・立った状態・歩いたあと・立ったり座ったりしたあと、一番痛い動きをしたあと・・・・。
この全ての状態で痛みが少なくなったことを確認して施術を完了する。
日常動作から乖離した状態で良くなっても、全く意味がない。