そんなはずじゃなかったのに・・・・。
最初に施術するときに神経学的統合不全がないかどうか確認している。
「神経学的統合不全」とは何か?
みんさんは日々の生活の中で良かれと思ったことが裏目に出ることがあると思う。
やることなすこと上手くいかない日もある。
そういったときはたいてい悩みや心配事でいっぱいいっぱいになっているときだ。
「泣きっ面にハチ」「弱り目にたたり目」。
昔の人はよく言ったものだ。
要するにストレスでいっぱいいっぱいになっているときは、判断も間違いやすく、考えもまとまりにくい。
そういうときに動けば、失敗するということだ。
その失敗する行動の成分をたどれば、筋肉の動きであり、そのもとをたどれば脳の指令である。
つまりストレスが溜まり過ぎると脳がまちがった指令を筋肉に出す。
「そんなつもりじゃなかったのに・・・・。」
「思わずやってしまった!」
そういう事態を招く。
そういった状況にある患者さんに筋力テストをするとすべてがあべこべになる。
つまり、姿勢からみてどうみてもこの筋肉は力が抜けているように見えるのに、筋力テストでは強い力が出る。
逆にこの筋肉は力が入り過ぎているように見えるのに、筋力テストでは弱い。
これを「神経学的統合不全」という。
その場合、筋力テストの結果に基づいて治療をすれば、当然、治らない。
ひどい場合は悪化する。
施術者としては「そんなつもりじゃなかったのに・・・・」と頭をひねることになる。
これをふせぐために患者さんが「神経学的統合不全」におちいっていないかどうかをチェックするのは最優先事項だ。
当院ではまず先にチェックする。