叱られてばかりいる人は、腰と肩の位置に問題がある。
会社の上司によく怒られる人。
特に目をつけられてよく怒られる人って、みなさんの職場にいらっしゃるかもしれません。
そういう方は、上司が近づいてくるだけで腰が引けていませんか?
別に上司は少し注意しようと思って近づいてきたのに、その人はすでに怒られるための防御態勢に入っている。
そうすると、上司はそんなにきつく叱るつもりもないのに、なぜか腹が立ってきて、きつく叱ってしまう。
そんな場面、見たことないですか?
別に反抗的なわけでもなく、素直に「すみません」と謝っているのに、上司は、なぜかその人を見ると腹が立ってくる。
これはその人が上司が怒るように無意識に仕向けているのです。
もっと具体的に言うと、その人は上司が近づいてきた瞬間、肩が上がり、腰が引けて呼吸が浅くなります。
声はかすれ、裏返ることもあるかもしれません。
上司は、この人のその態勢を見て、腹が立ち、きつい言葉を言いたくなるのです。
逆に言えば、もし、その人が上司が近づいて来ても、姿勢を崩すことなく立っていられたら、上司もそんなに腹を立てて叱責しないはずです。
たしかに仕事に落ち度があり、上司はその人に注意しようとして来たのかもしれません。
しかし、その気持ちが、その人の身体の崩れ方、緊張の仕方を見たときに、怒りに変わってしまう。
人は無意識に相手の姿勢を見て、自分の態度を決めているということです。
ふんぞりかえっていれば、この人に何を言っても無駄だと思って、適当にあしらうでしょう。反抗的になることもあるでしょう。
いつも下を向いて暗い感じでいれば、最初はみんな励まそうとしてくれても、近寄りたくはなくなるでしょう。
いつも上司の機嫌をとろうとして、腰をかがめ上目使いで、人の機嫌をうかがうような人には、何か意地悪をしたくなるかもしれません。
当然、その人の行い、言葉によって、まわりの人は態度を決めるでしょうが、意外と相手の姿勢によって無意識に態度を決めている場合もあるのです。
相手の態度は自分の姿勢によって決まる。
特に苦手な相手の前では、良い姿勢でいること。
これが人間関係を円滑に保つ秘訣なのではないかと思います。