目標って大事だと思うんです。
コロナウィルス、先が見えないってことは、なんか気持ちがふさぎ込んでしまいますよね。
いつ終わるんだろう?
ひょっとして半年?1年?
想像しただけでいやにいなります。
ゴールが見えないで走り続ける。
そう思っただけで、やる気がなくなります。
話は変わりますが、当院では、初診の患者さんにお願いして問診票を書いてもらいます。
その一番下の欄に「あなたは、今の症状が無くなったら何がしたいですか?」という項目があります。
たいていの患者さんは、空欄にしてしまいます。
しかし、中には「旅行に行きたい」あるいは「〇月〇日に予定している旅行に行きたい」と書いて下さる方もいます。また「町に買い物に行きたい。バスに乗っていても乗り降りが辛いので、治ったら町に出かけていって買い物を楽しみたい」という方もおられます。
こういった目標がはっきりしている方は、治り方が早いです。
「別に何をしようとも思わないが、痛いのはいやだから早く治してほしい」・・残念ながら、こういう方は治り方が遅い。
やはり、人は何か目的があって動くのです。
目的があれば、それに向かって自分でもなんとかしようと思い、私が教えた、ご自分でもできる治療法に真剣に取り組みます。そうすれば、私の治療とご自身でやってもらう治療法が合わさって回復が早くなります。
しかし、「いつになったら治してもらえるのか?いつになったら治るんだい?」と、全部こちらまかせの方は治りが遅いんです。残念ながら・・・・・・。
腰が痛くてベッドおきあがりれない患者さんがいます。
他の人の手を借りなければ、起き上がれません。
介助する人も、相当力がいります。
しかし、「あのドアの向こう側に行きましょう。」と指を差し、その方向を患者さんに見てもらいながら、介助者が起こそうとすると、いとも簡単に起き上がることができます。
こういったことを見るにつけても、やはり、人は目標があると動ける・・・ということがわかります。
今はコロナウィルスで外出もしにくい。
コロナウイルスがいつ収束するのか?
それを考えると気持ちもふさぎがちです。
しかし、半年先のめどはたたなくても、1年後はさすがに収束しているでしょう。
じゃあ、今から1年後の目標を立てればいいと思うんです。
たとえば、旅行に行こうとか、温泉に行こうとか、家族旅行しようとか、なんでもいいんです。
そのために、1年後、自分はどういつ状態でいたいか?
半年後、どうなっていればいいか?
そのために来月は何をしようか?
そのために今できることってあると思うんです。
なんとなく、漫然と今を過ごしているより、そのほうが気持ちが前向きになりませんか?
そのほうが毎日張り合いがありませんか?
目標をしっかりと持ち、少しでもそれに向けて、みんなで前進していきましょう!