筋トレで腰痛は治りません。

腰の痛い患者さんに筋力検査をすると、ほとんどの患者さんは肩の力が弱かったり、胸を開く力が弱かったりします。あるいは、これらの筋肉の力に極端な左右差があったりします。

この弱い筋肉が力を出し、左右差がなくなれば腰痛は消えていきます。

それでは、右肩の筋肉が弱かったら右肩の筋トレをして力をつければいいのかというとそうではありません。

右肩と左肩の筋力をバランスよく発揮させることが大切で、右肩のトレーニングをすれば、左肩と同じ力を出せるかというと、そんなにうまくいきません。

いろいろな計測機械を使って、たとえそれができたとしても、いちいちそんなめえんどくさいことできませんよね。

右肩の筋肉が弱ければ、そこを単純に強くするのではなく、左肩と同じくらいの力にすること。

これが大事なのです。

また、肩の筋肉は背中の筋肉とバランスをとりながら引き合っているので、肩の筋肉が強くなりすぎれば、背中の筋肉が負けて、肩から背中にかけてのバランスを崩してしまいます。

一部の筋肉を鍛えて力が強くなると、他の筋肉に影響を与え、全体のバランスが崩れてしまい、ある部分にすべてのしわ寄せがいきます。

そして、そこに痛みが出ます。

人間の骨組みを細い木の棒と考え、そこに張っている筋肉をゴムと考えます。

骨が木の棒、それぞれにゴムがついていてつながっている。

そして、ゴムがある一定のテンションを保っていて、人間の形を作っている。

しかし、このゴムのうち一本が強い張力を持って木の棒を引っ張るようになれば、全体の形がいびつになる。

こういったイメージをするとわかりやすいと思います。

人間の身体が良い姿勢を保つには、必要なところに必要なだけの筋力が必要なだけで、余分な力は必要ないのです。

当院では、東洋医学の知恵を使って、全身の筋力バランスを診て、弱い筋肉に必要な分だけの力が出る施術を行います。

その結果として腰痛が治っていきます。

是非ご来院くださいませ。