仮面ライダーは腰痛になりやすい。
正義のヒーロー仮面ライダーは、悪の組織ショッカーと戦います。
ショッカーの悪事を見逃さないように、日夜アンテナを張っています。
何か奇妙な犯罪が起きると、これはショッカーの仕業ではないかと疑います。
彼は、常に悪を憎み、悪を滅ぼすために命懸けで戦います。
彼はいつも怒り、疑いの目を周囲に向け、悪のショッカーを捜します。
孤独と戦いながら、一人で立ち向かいます。
一方、ショッカーは大組織です。
仮面ライダーの望みは、ショッカーを壊滅させることですが、ショッカーの野望は世界征服です。
目標のレベルが違うんです。
いつもショッカーは笑っていて、いつも仮面ライダーは怒っている。
仮面ライダーのエネルギー源は怒りと憎しみで、ショッカーのエネルギー源は喜びです。
はたして、どっちが腰痛になりやすいか?
腰の筋肉は大腸のエネルギーに関係します。
大腸は、「悲痛」「正当化」「自己防衛」「緊張感」といった感情と関係します。
仮面ライダーは、孤独に戦う悲壮感を感じながら、戦いを正当化しながら、やっつけられないように自己防衛をしながら、怒りで緊張しまくって戦います。
そんなに緊張しながら戦っていると、腰も緊張して無理がかかります。
いつぎっくり腰になっても不思議はありません。
一方ショッカーは、大勢なので気持ちに余裕があります。
世界征服という野望に燃え、喜びを手にするために戦います。
「喜び」という感情は、小腸と関係し、小腸は腹筋と太ももの筋肉に関係します。
多少、仮面ライダーにパンチを食らっても耐えられるだけの腹筋はあるはずです。
そして、ふとももに力があるので、キックの威力も強い。
さらに小腸は「心を通い合わせる」ということとも関係があるので、チームワークはばっちりです。
テレビでは、ショッカーの怪人はいつも負けてしまいますが、ショッカーは次から次へと怪人を送り込みます。
組織の力は大きいのです。
一方、緊張とともに戦う仮面ライダーは、戦いのたびに腰が辛いはずです。
そのまま戦い続ければ、ギックリ腰が連発して戦えなくなるでしょう。
2号とV3が助けてくれなければ、もたないでしょう。
この世には悪があるから正義があります。
正義のみでは、正義という概念すらなくなってしまいます。
実際には正義も悪もない。
全てはつながっていて、分断していることはありません。
仮面ライダーが正義のために戦えばたたかうほど、ショッカーは悪のために戦います。
自分が正しいと思えば思うほど、まわりは悪者だらけになります。
この戦いは、いつまでも終わらず、仮面ライダーの腰痛は慢性的になって治りません。
しかし、ひょっとしたら、ショッカーを悪の組織だと決めつけていただけかもしれません。
もっと、いろいろ案を出して、お互いに歩み寄れば、本当の意味での世界平和が、実現できたのかもしれません。
例えば、ショッカーが警察組織に加わればこれほど心強いことはありません。
しかし、仮面ライダーはショッカーに改造された悲劇のヒーローです。
ショッカーは悪だと決めつけて疑いません。
彼の腰痛が治ることはないでしょう。