脊柱管狭窄症で悩んでおられる方へ
最近脊柱管狭窄症の患者さんが多い。
多くはお尻から足にかけて痛く、ふくらはぎに張りがあったり、足首に痺れがある。
そして、10分位歩くと、腰が辛くなり、休むとまた歩くことができる。
手術をすでにされていて、症状も一時収まったが、また同じような症状が出ている。
手術をされる前は、腰から足にかけて激痛で、我慢できないので手術を選択されたのでしょう。
私の考えは、できれば手術はしないほうがいいという考えです。
手術をしても、またぶり返す、あるいはほかの所に症状が出るというのなら、手術をした意味がない。
せっかく恐怖心を克服して、術後の痛みも乗り越えてしんどい思いをしても、結果、その努力もむなしく、症状が出て、また痛みや痺れに苦しむ。
痛みははりついて離れず、しびれも、どうやっても止まらない。
これでは、最初から手術なんかしないほうが良かった。
こう思っている方も多いのではないでしょうか?
脊柱管の肥厚で神経が圧迫され、足腰に痛み痺れが出るのなら、脊柱管を削り取り、神経の圧迫をとれば、その症状は取れる。そういった理論に基づいて手術をするわけですが、結局、症状が取れなかったり、ぶり返したりするということは、その理論に根拠がないものだということです。
つまり、根拠のない理論に基づいて手術をしているので、当然治らない。
これは、だれが考えてもわかることです。
しかし、一時的に回復するのはなぜ?
それは、ある麻酔科医の説によると、麻酔をかけた時点で筋肉が緩むので、痛み痺れは取れていて、手術の前には、痛み痺れのない身体になっているんだとのこと。
だから、手術後でも麻酔の効果で筋肉の緊張が無くなっているので、しばらくは症状が出ない。
しかし、日常生活にもどると、筋肉の緊張が戻ってくるので、症状も戻ってくるというわけです。
結局は神経の問題ではなく、筋肉と血流の問題で症状が出ている、というのが欧米では定説です。
したがって、欧米では、腰痛の患者さんには、ほとんど手術をしません。
手術をしても意味がないことがわかっているからです。
それよりも、筋肉の緊張をとり、血流をよくして痛み痺れを取り除くことに力を入れています。
患者さんは、長年痛み痺れを抱えていると、その症状は固定して動かないものだと思いがちです。
しかし、私達徒手施術の治療家の治療を受ければ、その場で痛み痺れは消えていきます。
いや、完全には消えない場合もありますが、かなり少なくなります。
痛み、痺れが脊柱管の肥厚が原因で起きているのなら、その脊柱管をけずる以外に症状を取り除く方法はないはずです。
しかし、骨格を整え、筋力のバランスをとり、筋肉を柔らかくして血流をよくしてあげれば、その場で痛みしびれは軽減するのです。
ここで、痛み痺れは、へばりついて離れないようなものではなく、簡単に変化して弱くなっていくものなんだという経験ができます。
そうすると、自分のなかの痛み痺れは変わらないんだという「固定観念」が崩れます。
また、家に帰れば、痛み痺れは戻ってくるかもしれませんが、また施術をすれば和らいでくる。
こういった経験を繰り返すことによって、痛み痺れって変化して消えていくものなんだという「固定観念の崩壊」が始まります。
そうすれば、身体の自然治癒力が働きだし、改善に向かっていくのです。
もう、なおらないんだ、手術しかないんだとあきらめる前に、私達保険外治療の施術家にご相談ください。