精神の安定を図る法
外出自粛の期間が延長され、やりきれない思いで過ごしておられる方も多いと思います。
私もその中の一人です。
そこで、私が自分の精神の安定を図るためにやっていることがあります。
それは掃除です。
接骨院に来て朝一番でやる掃除。
これが心の持ちようで、一日、気持ちよく過ごすための方法になります。
この時に大切なのは、ひたすら掃除に意識を集中させることです。
掃除が終わったら何をして、それから何をして・・・・などと考えないことです。
掃除中に昨日あったこと、いやなこと、思い出さないことです。
床を磨くなら、ただ床を磨く。
箒で掃くなら、ただひたすら掃く。
窓ガラスを磨くなら、ひたすら磨く。
その行為に集中することで、自意識が小さくなっていき、今悩んでいることも、頭の中から消えていきます。
以前、このエッセイにも書きましたように、人間は自分の記憶の中で生きています。
その記憶から自分を解放することで、自分ではない自分が、そこに現れます。
つまり自分の記憶の流れから、抜け出した自分が現れる。
それによって、過去の記憶から生じている現在を抜け出し、過去の記憶から導き出した自分の未来を変えることができます。
過去~現在~未来は、自分の過去の記憶から始まり、自分の現在の気持ちに流れこみ、その流れで未来を予測する。
つまり過去が辛ければ、現在もその続きの中で生きている。
未来もその気持ちの中から生じていく。
掃除に集中することによって、いったんこの流れを断ち切るのです。
未来を作っているのは、過去です。
過去さえ断ち切れば、未来は変わっていく。
掃除をしたあとのすがすがしさを十分味わえば、そこから過去の流れとは違う、良い流れができていく。
そんな風に考えます。
みなさん、いかがでしょうか?