痛いものは痛い！

腰痛の原因は、大部分の方が姿勢、重心バランスの悪さが原因です。
お仕事中、前かがみでパソコンとにらめっこ。
中腰で重い荷物を持ち上げることを繰り返す。
草取りで、しゃがみっぱなし。
などなど、世の中には、姿勢よくしながら仕事をする・・・なんてことは、めったにありません。
いくらいい姿勢、正しい重心バランスでいてくださいと言ったって、無理な話です。
しかし、それをなんとかしないと腰は治らない。
なので、パソコンとにらめっこして、上体を前に傾けても猫背にならない方法とか、中腰で重い荷物を持ち上げても、重心バランスが崩れず、しかも腰を曲げないで済む方法とか、草取りでしゃがみっぱなしでも、腰や膝の負担が少なくて済む方法とか、様々な方法を私たち治療家は持っています。
それに加え、いい姿勢とはどういうことか、その時の感覚はどんな感じなのか、重心バランスがいいということはどういうことなのか、それらをわかりやすく説明し、体験してもらうこともできます。
しかし、意外と今現在感じている痛みにフォーカスして、それを取り除くために治療時間を割くことをしていません。
それは、正しい姿勢動作が身について腰の動く範囲が広がれば、おのずと痛みは消えていくということがわかっているからです。
それゆえ、治療後に、患者さんが「少し楽になったけど、まだ痛い」と言われたとき、「まだ痛みはあると考えないで、これだけ痛みは減った、と考えてください。そのほうが治療効果が上がります」といった説明をします。
これは治療家であれば、どなたでもこういった説明はすると思います。
事実そのとおりです。
しかし、いい姿勢をとると痛い、いい重心バランスをとろうとすると痛い、ということはあるのです。
そこは、「ある程度我慢して動いてください。でないと治りませんよ」ということで、患者さんを励ますのですが、やはり痛いものは痛い。
人間、痛いことはしたくないんです。
無理しても続きません。
全体のバランスが整えば、痛みは無くなると力説しても、納得して快方に向かわれる方もおられますが、あきらめて治療を断念して、また別の治療院を探していかれる方もおられます。

治療を断念して、あちこち治療院めぐりをされておられる方の気持はよくわかります。
しかし、どこへ行っても、その場ですぐ痛みがとれて再発しない、なんてことはまずありません。
たとえ、その場で手品のように痛みがとれても、また再発します。
痛みの原因が修正されてないのですから、再発はするのです。

せっかくこんどこそは治そうと思って、数回治療院に通っても、「結局は無理なんだ」とあきらめてしまう。
本当に悩みは尽きないと思います。
しかし、私たち治療家も、その思い、その悩みを無視しているわけではありません。

痛みを取りながら、いい姿勢、いい重心バランスを整えてもらう。
これが治療の理想だと思います。
この理想に向けて、日夜研究しているのが、私たち治療家です。
そして、徐々にその成果も出始めてきて、できるだけシンプルに短時間に痛みを取る方法も開発されてきています。

「どうせ、あんなとこ行ったって・・・」とあきらめないで、その思い、その辛さを私たちに打ち明けてください。
なんか方法はあるはずです。

一人で悩まないで、まず、ご相談していただきたいと思います。