筋肉が痛みを出す
内臓も圧迫されて悪い影響が出ます。
ところで、なぜ、人間の体はバランスを崩してしまうのでしょう。先ほど「気」が滞って「病気」になったり、「痛み」を出したりするとお話ししました。
人間の体は気が滞ると「血」のめぐりが悪くなり、それが続くと「病気」になったり「痛み」が出たりします。
筋肉もそうです。
血の巡りの悪くなった筋肉は、硬くなり、動きにくくなり、「痛み」を出す発痛物質を出します。無理に動かそうとすると、ほかの筋肉にも負担がかかります。
また硬い筋肉は骨格を固定したり引っ張ったりしますので、骨格も正常な位置からずれていきます。
その結果、全体的なバランスが崩れます。
なぜ筋肉は硬くなって痛みを出すのでしょう?
それは筋肉に同じ緊張がずっと続くと、血の巡りが悪くなり、痛みを出す物質が分泌されるからです。
私たち様々な作業をするとき前かがみになります。
まえかがみになると、背中、肩、腰は上半身が倒れないように緊張して硬くなります。
そしてその緊張が長くなると、痛みが出てきます。
そこですぐに姿勢を起こせば、楽になるのですが、あまりにも長い時間筋肉が緊張を強いられると、もとに戻りにくくなります。普通に立っても、姿勢が起きず、猫背のまま一日を過ごすことになります。一日だけならまだいいのですが、一生猫背という場合もあるわけです。
猫背が当たり前になってくると、腰痛、肩こり、膝痛、股関節痛など様々な症状が出てきます。
内臓も圧迫されて悪い影響が出ます。
それを防ぐためには良い姿勢を身に着けることが大切です。