市原隼人の生き様--「おいしい給食~~炎の修学旅行編」を見て
最近、映画館へ市原隼人主演の「おいしい給食--炎の修学旅行編」を見に行った。
そして上映前に市原隼人さん、監督、プロデューサーが挨拶をした。
この映画は中学校教師の甘利田先生(市原隼人さん)が、学校の給食が好きすぎて狂喜乱舞しながら給食を食べる。そして、それを取り巻く生徒や先生たちのいろいろな思いを描くストーリーだ。
とにかく、甘利田先生の狂喜乱舞する動きは、常人にはまねができないほどパワフルでぶっ飛んでいる。
そして、涙が出るほど面白い。
この映画を見る前の市原隼人さんのイメージは、不良、ヤンキー、ヤクザなどで、しかもかなりやばいイメージがあった。
しかし、一方では、ダイワハウスのCMで見られるようなコミカルな役もできて、面白い俳優さんだなと思っていた。
市原さんの上映前のあいさつでは、いきなり甘利田先生を演じて迫力ある演技に圧倒された。
そのあと、この作品に込めた熱い思いを語ってくれた。
とにかくこの映画を見てくれるお客様が喜んでほしい。笑って欲しい。
ひたすらそのために演じたという。
「学校でも職場でも、何かひとつでいい、ああ、幸せだなあと思うことがあればいい。
どんな小さなことでも、それを見つけて欲しい。
そうすれば、勉強でも仕事でも頑張ることができます。」
言葉一つ一つを丁寧に、しかも熱意を込めて伝える。
これが市原隼人さんの話し方だ。
質問コーナーでは、小さな子供たちの「好きな給食は何ですか?」という質問に食い気味に「きな粉パンです!」と前のめりで答えていた。
同じ質問を3人の子たちからされても、きちんと食い気味に「きな粉パンです!」と答えていた。
そして質問をした子供たちのところに走っていって記念品を渡していた。
最後は、汗だくになりながら、観客全員の所に走って行ってハイタッチをして退場した。
私はこれを見て、市原隼人というアーティストの生き様を見たような気がした。

