眼と腰痛の関係
眼の動く方向によって筋肉の力が変わることがある。
たとえば太ももの筋肉の筋力テストをすると左右とも力があるとする。
ところが目を右に向けたとき左の太ももの筋力テストをするとが弱くなることがある。
目の動きは、上下左右斜めといろいろな方向に動く。
しかし、ずっとパソコンなどを見ていたり、スマホなどを見ていたりする時間が長いと、ある方向には動かしやすいが、別の方向には動かしにくいという場合が出てくる。
なぜなら、眼球を動かすのは筋肉だからだ。
右腕は上まで挙がるが、左腕は斜め45度までしか挙がらない。
これと同じことで、方向によって、右目左目によって、眼球の可動域に差が出てくる。
人間は目によって外部の情報を得て反応していく。
たとえば、右目の眼球の動きが右に行きづらければ、右目の情報は身体の真横から後ろの情報が入ってこないため、脳が、これはもうすでに腰の可動域の限界までいっていると勘違いして左腰背部の筋肉に「もう引っ張られるな。そこで止まれ」と指令を出す。
こうすると、腰は左はひねりやすいが右はひねりにくいという現象が起きる。
これが長く続くと、左腰背部の筋肉の伸展が少ないままで固まり、左の腰はあまり収縮しないので固まる。
かくして腰痛が始まる。
実際にはもっと複雑な要素がからみあうが、眼球の動きにくさが腰痛の原因になる場合もある。
時々、眼球を上下左右斜めに動かして調整することをお勧めする。