お酒の飲みすぎと四十肩
なかなか肩の痛みが治らなくて、腕も挙げづらい。
明け方になると肩の痛みが強くなる。
こんな方は四十肩の可能性が大です。
そこで接骨院に行って肩に電気をかけたりマッサージをしたりして治そうとするが、なかなか治らない。
いくら肩がが痛くてそこにいろいろやっても原因はそこにはないので、治らない。
肩のそこの痛みは、痛みのある所に問題があるのではなくて、その筋肉の動きを邪魔しているものがあるから無理がかかって痛みが出ている。
これは筋力テストをすればすぐわかるのだが、多くの場合、広背筋が硬くなってしまっている場合が多い。
広背筋というのは文字通り背中の筋肉で、腰から始まって脇の下につく筋肉だ。
これが弱くなれば脇の下が前に行く。
すなわち背中が丸くなる。
この状態のまま固まれば、腕を挙げようとするとき、脇の下が固定されて、腕を挙げるのを邪魔することになる。
それでも上げようとすれば、肩の筋肉(三角筋)に無理がかかって痛みが出るというわけだ。
あともうひとつ。四十肩の患者さんの背中を見ると、肩甲骨の内側と背骨との距離が左右で極端に違う場合がある。
痛みがあるほうの距離が断然短い。
これは菱形筋が関与している場合がある。
菱形筋は肩甲骨の内側から背骨にかけてついているひし形の筋肉だ。
この筋肉が収縮した状態で固まっていれば、腕を挙げる時、肩甲骨が動くのを邪魔してしまう。
それでも無理してあげようとすれば、やはり三角筋に無理がかかって痛みを出す原因となる。
治療とすれば、東洋医学のツボをつかって、三角筋と菱形筋の状態を正常に戻すこと。
これでかなり腕が上げやすくなる。
三角筋の負担が減って、痛みも少なくなっていくのである。
中にはツボを刺激したときはよくなるが、またもとに戻ってしまう場合がある。
これは食生活が原因と考える。
東洋医学では広背筋は、糖分・カフェイン・ニコチンの過剰摂取で弱くなると言われている。
菱形筋はアルコールに関係する。
つまり、夜はお酒を飲みながらチョコを食べ、たばこをふかす。
そのうえ日中何杯もコーヒーを飲んだりすれば、どんな治療をしようが四十肩は治らない。
四十肩がなかなか治らずに困っている方は、この辺のところ、わが身を振り返ってみられたらいかがだろうか?