肝臓は、あなたの答えを待っている。
肝臓が弱ると、怒りっぽくなる。
怒りをため込んできたので、肝臓が弱ったとも言える。
肝臓は解毒の機能を持つが、怒りは全身に毒素をまき散らし、肝臓はその毒を消すために一生懸命働く。
また肝臓は大胸筋と関係する。
大胸筋は腕を体幹にひきつける。大胸筋が弱く成れば、腕をうまく身体にひきつけられないので、重い物が持てない。
なんでこんな軽い物もてないんだ!さらに力んで持ち上げると腰がギクッと・・・・。
不甲斐なさに自分に腹がたつ。怒りが自分に向かい、体中に毒素が巻き散らかされる。
さらに肝臓は解毒の仕事が多くなり、弱っていく。
そんなあなたに肝臓は問いを出す。
①あなたは人間として成長しているだろうか?幹を太らせ枝を伸ばしているだろうか?
②成長するための意欲はあるか?蓄えてきたものを発芽させることができるか?
③風に逆らって、自分の風を起こすことができるか?
④腐った態度で自分の成長を止めていないか?
⑤怒りを成長のための刺激にできるか?
⑥怒りを情熱にかえることができるか?
⑦怒りを声にして表現できるか?
まわりの人たちの心に響くように叫ぶことができるか?
⑧まわりの怒りをつなぎとめ、大きな力にできるか?
⑨今まで本当に必要だったものを誕生させてきたか?
⑩心から湧き上がる感情に素直でいられるか?
怒り・肝臓・大胸筋は、東洋医学の五行説では「木」に属す。
木は成長、上に伸びる、向上心、志に通じる。
怒りは内にため込んでいたら肝臓を酷使して体全体の力を奪う。怒りは、やがて恨みになる。
恨みは、心臓を焼いて命を縮める。
その前に自分はこんなことに怒っているんだとまわりに表現する。
自分は怒っているんだとわかりやすく表現する。
もちろん、他人を非難するのではなく、こういうことに私は腹が立っている!とだけ表明する。
それを聞いたまわりは、反省するかもしれないし、私も同じ気持ちだったと打ち明けるかもしれない。
そうなれば、あなたの怒りはまわりに影響を与え、そうならないように何か、行動を促すかもしれない。
そのとき、あなたは、感情を人にぶつけるよりは単純に表現した方が、まわりのためになることを学ぶ。
人として成長する。
怒りはため込むのではなく、素直に言葉で表現したほうが、まわりのためになる。
もちろん、それを悟りなさいという意味ではない。
人によっては、まったく違う結論に達するかもしれない。
問いに答えているうちに、まったく別のことを思い出して、肝臓、怒りなどとは無関係なアイディアが浮かぶかもしれない。
それはそれでOK!
とにかく、これらの問いに触発されて、あなたの中に気づきが生まれれば、それがあなたの肝臓や大胸筋が欲した答えなのだ。