「じゃあ、腰、マッサージしましょう」の危険性
筋肉の慢性的な痛みは、マッサージすれば治りますか?
揉みほぐしのお店に行ったり、接骨院で揉んだり押したりしてもらっても治らないから、慢性的に痛いわけですよね。
国家資格を持ったマッサージ師さんなら、患者さんの筋肉の状態を触診で確認し、それに合わせて施術するはずです。
しかし、民間資格の整体師さんの中には、相手の症状を理解しないうえで、マニュアル通りにマッサージを行い、よけい症状を悪化させてしまう場合もあります。
痛みがどこの筋肉に起きているのか?
どのくらいの炎症なのか?
使い過ぎによる痛みなのか?
慢性的な痛みなのか?
内臓からくるものなのか?
精神的ストレスによるものなのか?
こういったことを無視して、決まった手順通りやっていったら、当然、痛みがひどくなったという場合も出てくるわけです。
スポーツによる筋肉痛なら、マッサージはしないほうがいいし、ストレッチなどもやらないほうがいいでしょう。
慢性的な筋肉の痛みなら、マッサージはしたほうがいい場合もあるし、しないほうがいい場合もあります。
内臓疾患からくるものならば、当然、マッサージは禁忌ですね。
筋繊維が傷ついて痛みが出ているのか?
血中の発痛物質のせいで痛みが出ているのか?
靭帯の痛みなのか?
腱の痛みなのか?
そのほかの関節の軟部組織の痛みなのか?
これらも判断していかなければなりません。
慢性的に腰が痛いという患者さんに、「じゃあ、腰、マッサージしましょう」的なことの危険性をみなさんに知っていただきたいと思います。