私が太極拳にこだわる理由
私は地元見附市に太極拳が広まればいいと思っています。
私の接骨院は、慢性的な腰痛を抱えて苦しんでいる患者さんが来ます。
ほとんどの患者さんがそうです。
仕事を引退されて、その仕事の影響で腰が痛くなり、引退後はその腰痛がいつまでも治らない方。
痛みがあるだけでなく、背骨そのものが曲がってしまっておられる方。
長年のお身体の使い方によって、痛みや変形が残ってしまった。
そんな方がほとんどです。
それは、生活するためにお仕事は頑張らなくてはいけませんが、お仕事中は決まった動きばかりです。
その繰り返しを何年も何年も続けてくれば、姿勢も偏り、筋肉のバランスも崩れ、骨格も歪んできます。
それだけではなく、骨そのものが変形してきます。
会社のためにお仕事頑張ってきたのに、会社は、引退したあとの痛みや歪みの責任はとってはくれません。
家族のために、子育てをしながら一生懸命家事をこなしてきたのに、子供たちが独立したあとは腰が痛くて旅行にも行けない。
これも子供たちに責任とってくれとは言えません。
結局は自分の身体は自分で守らなければならないんです。
ご自分のお身体を護るためには、良い姿勢でいることが不可欠です。
良い姿勢とは、どんな状態かということがわからなければ、良い姿勢でいることはできません。
太極拳は、良い姿勢を保ちながら動きます。
太極拳の教えの中には、良い姿勢をとるためのノウハウがたくさんあります。
良い姿勢が身につくようになっているのです。
良い姿勢が大事だと言っても、一日じゅう良い姿勢でいることはできません。
それこそ、日常の動きは決まっているので、だんだん姿勢は崩れてきます。
しかし、一日一回でも太極拳を行えば、崩れた姿勢を戻すことができます。
でも、一日の終わりには、また崩れてきます。
しかし、翌日太極拳をやれば、また整います。
こうしているうちに、姿勢が悪くなると無意識に身体が良い姿勢に戻ろうとします。
よい姿勢の感覚が身についてくれば、多少崩れても、また戻ることができます。
日常動作では、身体は前かがみになったり、傾いたりします。
しかし、太極拳では、良い姿勢を保ちながら、様々な動きをします。
身体は、猫背にならなくても、前屈することができる。
腰を曲げなくても、重心を落とすことができる。
腰を捻るときも、背骨を曲げなくても捻ることができる。
太極拳を学んでいくと、そういったことがわかってきます。
日常動作でも、猫背にならず、腰を丸めず、背骨をゆがませないで動けるようになります。
100パーセントは無理だとしても、良い姿勢で動く場面が多くなってくれば、腰、肩、膝の負担が減ってきます。
太極拳で整えながら、日々自分の身体を調整していけば、退職した後も、活動的に日々を送ることができると思います。
なぜ私が太極拳にこだわっているのかというと、もっと若いうちから太極拳をやっていれば、こんなに背骨が変形してしまうこともなかったのに、こんなに痺れ痛みで苦しむこともなかったのに・・・・と、多くの患者さんを見て思うからです。
だから、太極拳を多くの人たちに広めたい!と強く思います。
特に私の愛する地元見附に広がり、市民の皆様が生涯、健康で活き活きと生活できるような市になってもらいたい。
そう願っています。
太極拳には、門派がたくさんあり、見附市内で太極拳を教えておられる先生がたの門派も同じではないと思います。
しかし、太極拳の姿勢要求は共通しています。
私は、自分の門派だけが広まればいいとは考えていません。
見附で太極拳教室で開いておられる先生方が、門派を越えて協力し、見附市が太極拳の町になったら最高だと思います。