腰痛改善の第一歩
人によって痛みに強い人と弱い人がいます。
痛みに強い人は、だいたいスポーツなどをやっている、あるいは昔、けっこうやっていた人に多いです。
試合などでは、多少痛くても我慢して頑張る人もいるし、筋肉痛で辛くても、さらにトレーニングを積んだりします。そうしているうちに痛みに慣れてくるわけです。
あまり、そういった経験のない人は、痛みに弱いかもしれません。
痛みには、閾値というものがあります。
どのくらいの筋肉への刺激、つまり、動きで、痛みを感じるか?
たとえば、レベル5の動きでレベル10の痛みを感じる人。
あるいは、レベル5の動きでレベル2の痛みしか感じない人。
この人たちは、痛みの閾値が違います。
上の人は、少し動いただけで痛みを感じる人。痛みの閾値が低い人。
下の人は、けっこう動いても、あまりに痛みを感じない人。痛みの閾値が高い人。
それぞれ人によって痛みの閾値が違います。
また、個人の中でも、一日の間で閾値は変化します。
腰痛を抱えている人は、朝の起きがけが痛い。痛みの閾値が低い。
ところが、なんだかんだと動いているうちに朝よりは痛くなくなってくる。
朝、動きが少なくてレベル5くらいの動きで、痛みを感じていても、日中、動きのレベルが10くらいにならないと痛みを感じない。もう、レベル5くらいの動きでは、まったく痛くないということがあるのです。
これは痛みの閾値があがってきたのです。
そして、また翌朝寝て起きると、閾値は下がっていて、レベル5くらいの動きで痛みを感じる。
しかし、また日中動き出せば、閾値は上がり、レベル5の動きでは痛みを感じなくなります。
しかし、動かなければ、痛みの閾値は低いまま。
つまり、少し動いただけで痛い。
動けば閾値が上がり、少し動いただけでは痛くない。
・・・・ということです。
腰痛で、病院に行き、「痛み止めのお薬出しておきますので、安静にしてください」と言われて、家で寝込んでいれば、いつまでたっても痛いままです。
痛み止めを飲めば痛みは抑えられますが、飲まなければ相変わらず、少し動いただけで痛い。
だから動かない。寝たまま。
これだともう寝た切りになります。
それよりは、痛くても無理ない範囲で動くことです。
そうしていると、痛みの閾値が上がってきて、だんだん動いても痛くなくなってきます。
無理のない範囲で動くこと。
これが腰痛改善の第一歩です。