アプライド・キネシオロジー誕生秘話
カイロプラクティック・ドクターのジョージ・グッドハート氏が開発したものです。
アプライドとは、応用のこと。
キネシオロジーは筋力検査法です。
つまり「応用筋力検査法」というわけです。筋力検査法、つまり「キネシオロジー」というものは、かなり昔からあり、理学療法士や整形外科のあいだでも使われていたのですが、ある筋肉の力を検査して、そこが弱ければ筋肉を鍛えましょう、という考えかたをします。
カイロプラクティックでもキネシオロジーは昔から使われており、ジョージ・グッドハート先生も、それを使って治療していました。
ある女性患者さんの筋力検査をしていたときに、検査をするたびに結果が違って出てしまう、ということがありました。
ジョージ先生も、いったい何が起きているのかわかりませんでした。
しかし、よく観察していると、彼女検査中に一方の手でもう一方の自分の手首を握っていて、検査のたびに握る場所を変えていることがわかりました。
そこで、その握っている手首の位置を変えながら、どの筋肉の力が落ちるのかを検査したところ、そこには一定の法則がみつかりました。
ジョージ先生は、東洋医学も学んでいたので、、手首の脈拍を図るところに内臓の反射点(脈診点)があることを知っていました。
もしかしたら・・・・と思い、その患者さんに、自分の左手首の脈診点を順番にさわってもうと、ひとつの脈診点に触れた時に、いくつかの筋肉が弱くなるのを発見しました。
他の患者さんにも試したところ、、確かにある脈診点に触れると、ある筋肉が弱くなっている。
脈診点と筋肉の間ではっきりとした関係があることがわかりました。
そこで、研究を重ねていったところ、一つの内臓の脈診点を触るといいくつかの弱い筋肉が見つかる。
これは、脈診点をさわると筋肉が弱くなるのではなく、脈診点を触ることによって、現時点で弱くなっている筋肉がみつけられる!ということがわかりました。これを「セラピー・ローカリゼーション」と名付けました。
そして、ある場所を軽くこすると、その筋肉は強くなり、脈診点を触っても、筋肉は強いままだということもわかりました。
そして、そのこする場所と筋肉との関係も決まっていてることがわかり、それをグループ別にわけていきました。
そのこする場所を「神経リンパポイント」とし、こすることを「ゴーディング」と呼びました。
つまり、脈診点に触れると、内臓の中でどのエネルギーが落ちているかがわかり、その内臓の担当する筋肉の力も落ちていることが筋力検査で確認でき、その筋力を回復させるために「神経リンパポイント」を「ゴーディング」するという治療スタイルができあがりました。
そこから、さらに内臓と筋力、神経リンパポイントとの関係を調べていくうちに、東洋医学とほぼ重なってくることがわかりました。
そこで、東洋医学の気の理論などを取り入れ技術を開発して「アプライド・キネシオロジー」ができあがったのです。
東洋医学とは、べつのところから出発して独自に研究を重ねていった結果、東洋医学と同じになった。
いかに東洋の叡智が優れたものであるかを、証明するものだと思います。
長くなりましたが、以上、「アプライド・キネシオロジー誕生秘話」でした。