【公式】いしづき接骨院|新潟県見附市の接骨院

見附初!腰痛の痛みを解消するための接骨院『いしづき接骨院』

【営業時間】
月曜日~土曜日
午前|8時30分~12時30分
午後|14時30分~18時30分
【休業日】
日曜・祝日

お散歩日記 R7.1.13

3年くらい前からだと思う。
毎朝、車で市民の森まで出かける。

市民の森というのは、新潟県見附市にある。
近くには大平森林公園がある。
見附ではメジャーな場所だ。

少し小高い場所に広い駐車場があり、そこに車を停める。
そこから上に登る小道があり、道の両脇には桜の木が並ぶ。
かなり急な坂道になっており、足腰を鍛えるには良い場所だ。

3分くらい昇ると「学習棟」がある。
「学習棟」はログハウスのような外観で、だれでも中に入って休めるようになっている。
12月~3月までは、閉鎖している。

そこを通り過ぎてさらに坂を登っていくと、左にはなだらかな斜面が広がっており、ここにも桜の木々が立ち並んでいる。
道の右手には楓やつつじなどがならんでいて、その奥は森林になっている。

春にあでやかな桜を愛で、秋にはあざやかな紅葉が楽しめる。
今は冬なので、木々はやせ細った体で雪に耐えているが、寒い朝には樹氷に近い姿になる。
白と黒の荘厳な景色になる。

5分位登るが、かなり坂が急で息切れがしてくる。

すぐに見晴らしのいい平場に出る。
そこからは向かいの山々が見晴らせる。

その山の中で、頂上が平らになっている山がひとつある。
昔、見附城があったそうな。
その見附城が見える、私が今、立っている場所を「城見台」という。
ベンチが4つ並んでおり、その間には木の切り株が配置されている。
ベンチも丸太を半分に切って平らな面を座面にしている。
・・・・というのはウソで、ベンチも切り株もすべてコンクリートでできている。

私はその切り株のうち、手前から2番目の切り株に垂直に立つ。
東の方はうっそうとした森だ。
その後ろから朝日が昇ってくる。
私は合掌し、今日もここに来れたことに感謝する。

視線を北へ回す。
そこには水墨画で描かれたような雪山が並んでいる。
その山のふもとには田畑が広がり、民家もぽつぽつと見える。
大きなお寺も見える。

今度は少し西へ視線を向ける。
そこには山が途絶えて空が広がり、見附市の市街地が一望できる。
新幹線も見える。
モノトーンの山水画とは違い、色々な色彩が、細かく小さく並んでいる。

切り株・・・・ではない、切り株のオブジェに垂直に立ちながら、まわりを見晴らし、天を見上げる。

地球の恩恵を感じる。
空気、水、重力・・・地球によって生かされていると感じる。

そこからもと来た道を戻る。
こんどは下り坂。
雪が積もっているので、滑りやすい。
氷っている場所、ざらめ雪の場所、ふわふわの雪の場所、土が見え、木の葉が貼りついているのが見える所・・・・。

足場を選びながら降りていく。

学習棟に戻る。
学習棟のひさしは長く、太い柱で支えられている。
ひさしの下は板敷になっており、雪が余り積もっていない。

ここが私の稽古場だ。

学習棟の出入り口にはカギがかかっていて入ることはできない。
しかし、とてもありがたいことにトイレの出入り口にはカギがかかっていない。
例年だと1月~2月にかけてはカギがかかっている。
しかし、今年はカギがかかっていない。
これは私にとってとてもありがたいことだ。

冬の朝は空気が冷たい。
太極拳をやっていて、冷たい空気を腹まで吸い込むと急にもようしてくることがある。
年齢とともにおしっこも近くなってくる。
さらに冷えこんでくれば、なおさらだ。

だから私は、このカギのかかっていないトイレの入口の前に立ち、感謝をこめて深々とこうべを垂れる。
「ありがとうございます」としっかりと言葉に出す。
このトイレを管理しておられる方達に向けて、誠心誠意、感謝の気持ちを伝えたい。

ひさしの下で太極拳を始める。
雪がなければ、目の前には芝生が広がり、桜の木々が並ぶ。
今は、一面雪景色。
黒々とした桜の木々が立ち並び、その向こうには山水の世界が広がっている。

起勢。
両手を上に挙げると、丹田に丸く暖かいボールが現れる。
気温が低ければ低いほど、このボールは暖かく感じる。

ゆったりと40分~50分かけて太極拳99勢の套路を練る。

終わると学習棟の正面に立ち、感謝を込めて一礼。
「ありがとうございました!」

再び坂を降りる。
駐車場を越えて道路に出る。
ここから右手に行くと大平森林公園。
徒歩で20分くらいかかるだろうか。
わずかにゆるく昇りの傾斜がある。

平場を歩くよりも、少し体力を奪われる。

山あいの田園風景が広がる中、大平公園のほうに向けて歩く。
右側には少し段差があって歩行者専用の通路になっており、そのそばには道に添うように小川が流れている。
冬になると水量が上がり、せせらぎの音が聞こえる。

だんだん傾斜が強くなり、坂道になってくる。
左手にゴルフの打ちっぱなし場が見えてくる。
もちろん、今は冬なので、営業はしていない。

そこをすぎてすぐに貯水池が見えてくる。
池の水面には山が映り、なんとも上下対称の面白い風景が見られる。

しみじみと眺めて、そこ折り返す。

今度はゆるい下り坂。
楽々と歩を進めることができる。

しかし、日によっては向かい風が強い。
吹雪の時は、息が出来なくなる。
500円のビニール傘など差せば、ひっくり返されて無惨なゴミくずと化す。

このまま来た道を戻って行けば、15分×2=30分であるが、40分歩きたいので途中で脇道に入る。
そこは民家が立ち並ぶところで、大きな家があり、広い庭がある。
池に鯉を飼っていて、養鯉業だろうか。
古い蔵、苔むした梅の古木。
その前をよその町内の私が、したり顔で通っていく。

再び、駐車場に戻って40分。

汗も少しかき、満足して接骨院に向かう。

この習慣を、雨の日も雪の日も続けている。