感情が腰痛に関係するという科学的根拠
脳科学の実験で、意識と筋肉の関係を調べたものがあります。
被験者の目の前にリンゴとバナナを置きます。
どちらか好きな方を選んでもらって、それを手にとります。
このとき脳には意識が発生すると信号が出る装置と脳から筋肉に命令が伝わると信号が出る装置を付けてもらいます。
常識で考えれば、意識が発生して脳から筋肉に命令がつたわり、リンゴならリンゴに手が伸びて取るはずですが、
実際にはその逆だったのです。
脳から筋肉に指令が出て、そのあとで脳に意識が発生するという結果になりました。
つまり、脳に「リンゴを取ろう」という意識が発生する前に、脳から筋肉にリンゴを取れという指令が出ていました。
これは「リンゴを取ろう」と思う前に、すでに筋肉はリンゴを取りに行っているということです。
では、筋肉は誰に命令されて動いているのでしょう?
これは意識ではなく、潜在意識が筋肉に命令を出していると言われています。
みなさん、たまにこんなことはないでしょうか?
「こっちを選ぼうと思ったのに、つい、こっちを選んでしまった。」
「こんなことを言うつもりはなかったのに、つい、言ってしまった。」
自分の意思に反して思わずやってしまうことってありますよね。
あとあと考えてみると、こっちが好きだと思い込んでいたが、実はこっちの方がいいと思っていたとか、
いつも思っていることが、おもわず口に出てしまったとか・・・・。
たまにあると思います。
なぜこんなことが起きるかと言うと、意識より潜在意識の方が先に筋肉に指令をだしてしまうからです。
普段、潜在意識が思っていることが、意識の指令より優先してしまったからです。
意識と潜在意識が同じ思いなら、筋肉も喜んで動くのですが、反対の場合は潜在意識が優先して筋肉に命令を
出してしまいます。
それならそれで、動いてしまったあとに、意識で考えていろいろ言い訳をすればいい。
しかし、困ったことに意識は、潜在意識が筋肉に指令を出したあとに筋肉の動きをストップさせる能力を持っています。
潜在意識は自分の本心であるとも言えます。
それを意識が押さえつけにかかると、筋肉はアクセルを踏んだとたんにブレーキをかけられてしまいます。
そして、それが慣れてくると、アクセルとブレーキの間の時間は数秒となり、筋肉は固まって動けなくなってしまいます。
これが長く続くことにより、いつも筋肉は緊張を強いられ硬くなり、血流が悪くなり、痛みを出すようになります。
つまり、本当に自分が心からやりたいことを無視して、意識だけで筋肉を動かそうとすると筋肉は痛みを出すのです。
これが感情が腰痛に関係するという根拠です。